物価高騰と景気悪化で日本の経済がますます窮地に追いやられている昨今。
会社の利益は最大37%が法人税として搾取され、従業員の厚生年金保険料は50%も支払わなければなりません。
そのため、企業は利益が残しづらいという現状にあるのです。
そんななか、現在多くの日本企業が海外進出をしていることは皆さんもすでにわかっていることかと思います。
海外進出先で特に人気な国が、ドバイです。
ドバイでは法人税がかからず、保険料の支払いもないなど、経営者にとってさまざまな恩恵が受けられます。
ドバイで従業員や家族、恋人などを連れて事業などをしたいと考えている方もいることでしょう。
しかし、ドバイで手続きを間違えると、とんでもない事態に陥る可能性があります。
そこで今回は、ドバイで従業員や家族にVISAを与える方法と、注意点を紹介します。
目次
ドバイでの従業員VISA・家族VISAについて

ドバイに家族や従業員を連れて来たいと考えている方もいることでしょう。
ドバイに家族や従業員を連れてくる場合は、それぞれのVISAへの理解が必要です。
以下では、従業員VISAと家族VISAの発行方法などの基礎知識を紹介します。
従業員VISAとは?
従業員VISAとは、ドバイで従業員を住まわせるために必要なVISAです。
従業員VISAを発行するためには、一般的には事業主のあなたが現地のスポンサーに協力をしてもらい、法人設立をする必要があります。
法人設立と必要なVISAについてはこちらをご覧ください。
法人設立をしたら、今度はあなたの会社がスポンサーとなって、従業員VISAを発行します。
従業員VISAの発行手順は以下の通りです。
- 雇用主が、外国籍従業員を雇用するための承認を労働省に申請する
- 雇用主が、労働省に入国許可ビザを申請
- 従業員が到着後、60日以内に居住ビザを取得
- 雇用主が、就労許可の申請手続きを開始
- 従業員に、エミレーツIDを取得させる
- 従業員に、政府機関の病院で健康診断を受けさせる
- 従業員に、移民局に居住ビザを申請させる
- 従業員に、適切な書類をすべてドバイ帰化居住局 (DNRD)に持参させる
また、従業員VISAの他にも居住VISAも必要となるため、必ずエージェントと相談し、どのVISAを発行させるかを相談しましょう。
居住VISA発行には以下の書類が必要です。
- 記入済みの申請用紙
- 申請者のパスポート原本とそのコピー
- パスポート用の写真数枚
- 有効な従業員証のコピー
- 健康診断書
- 労働省が発行する入国許可証
- 申請料の支払いを証明するもの
従業員を日本から連れて来たい方は、上述の基礎知識は持っておきましょう。
以下には就労VISAと一般VISAの申請書を添付しておくので、ぜひ一度ご覧ください。
家族VISAとは?
家族VISAとは、ドバイに移住した事業主や従業員の家族を連れてくるために必要になるVISAです。
こちらは、就労VISAを持っている従業員も発行可能です。
もちろん、法人設立をした事業主も何かしらのVISAを持っていれば家族VISAが発行できます。
家族VISAの期間はスポンサーの所持しているVISAの期間と同じです。
家族VISAの発行に必要な書類は以下の通りです。
- スポンサーのエミレーツ ID(原本)
- スポンサーのパスポート(コピー)
- スポンサーのビザ(コピー)
- スポンサーの給与証明
- スポンサーの個人銀行口座のIBAN
- 申請者の白背景証明写真
- 申請者のUAE入国スタンプページ(コピー)
- 出生証明
- 婚姻証明
- 居住証明
どれも抜かりなく集めるようにしましょう。
上記の書類は在日本ドバイ領事館か、UAEにある日本大使館にて発行可能なものもあるので、問い合わせを行うと最新の情報が取得できます。
ドバイで従業員VISAを発行する際に注意するべきこととは?

ドバイで従業員にVISAを下ろしたいと考えてる経営者の方もいることでしょう。
ドバイでは、従業員VISAというものが存在し、これを発行することで日本から従業員を連れて来られます。
しかし、VISAの発行は簡単ではありません。
失敗をすると、トラヴェルBANや口座凍結、入国拒否のリスクがあるのです。
そこで以下では、ドバイでの従業員を下ろす際の注意点について紹介します。
正しいVISAの種類かどうか
ドバイに従業員を連れて来たい方は、正しいVISAの種類を把握しましょう。
ドバイには、従業員専用の従業員VISAというものが存在します。
こちらのVISAを発行しなければ、従業員が来られません。
家族VISAや在留VISAを利用して従業員を連れてこようと指示するエージェントもあるので、正しいVISAの種類かどうかを十分に注意しましょう。
発行元が自社か
一般的に従業員VISAはあなたの設立した会社で下ろします。
しかし、あなたが指導するエージェントによっては、全く知らない会社に従業員としてVISAを発行させるというケースもあります。
知らない会社に従業員VISAを下されると、その会社の都合によってVISAが取り消されるリスクが。
発行元は自社なのかどうかについても十分注意するようにしましょう。
居住VISAを発行しているか
従業員VISAを発行して、従業員をドバイに連れてくる場合は、居住VISAの発行も必須です。
居住VISAは従業員がドバイに居住するための許可証です。
健康診断書や申請料支払いの証明書などがないと発行が降りないため、それぞれの手続きを抜かりなく行いましょう。
一人目のVISA発行には注意
ドバイで従業員VISAを発行する際は、一人目のVISA発行に注意しましょう。
ドバイでは、あなたの会社が面談対応やきちんと従業員が雇える環境かどうかを審査します。
そのため、最初の従業員のVISA発行手数料が高くなるのです。
以下が従業員VISAを発行するための手数料です。
| 一人目の従業員VISA | 7,000USD |
| 二人目の従業員VISA | 3,000USD |
何よりエージェントに注意
ドバイで従業員VISAを発行したいのであれば、依頼するエージェントに注意をしましょう。
エージェントとは、あなたのドバイでの暮らしや手続きを支援してくれる日系企業のことです。
ドバイでは、基本的にどのVISAを発行するにしてもエージェントの協力が必要不可欠です。
実は、ドバイには自社オフィスを持たない中抜き悪質エージェントが跋扈しており、多くの方が被害に遭われています。
中抜きエージェントは、法外な費用を請求し、仕事は外注。
その利鞘で儲けるという、非常に悪質なビジネスモデルをとっています。
他社に外注するような悪質なエージェントには十分に注意しましょう。
ドバイで家族VISAを発行する際に注意するべきこととは?

ドバイに家族を連れて来たいと考えている経営者の方もいることでしょう。
ドバイで家族を連れてくるためには、家族VISAを発行する必要があります。
家族VISAを発行する際にもいくつかの注意点があるので、ぜひこちらもご覧ください。
きちんと手順を踏む
ドバイで家族VISAを発行するためには、きちんとした手順を踏まなければなりません。
家族VISAを発行するためのステップを具体的に以下にて紹介するので、こちらもぜひご確認ください。
ただし、具体的な要件や手続きは変更される可能性があるため、最新情報については公式情報を確認するようにしましょう。
ステップ1:スポンサーが基準を満たしているか確認する
まずは、スポンサーの資格を確認する必要があります。
ドバイでは、家族VISAを発行するスポンサーの給与が4,000USD/月以上でないと、家族VISAが発行できません(例外あり)。
そのため、家族ビザのスポンサーとなるあなたが、ドバイの移民許可が設定する資格基準を満たしているかどうかを確認する必要があります。
ステップ2:申請書の提出
申請書の提出資格を満たしていたら、家族ビザの申請書をします。
申請書には、スポンサーおよび家族の個人情報、関係証明、滞在期間を証明する書類などが含まれます。
申請書はオンラインまたはドバイの大使館で提出できるので、問い合わせてみましょう。
ステップ3:その他書類の提出
次は、必要書類の提出申請書と一緒に、必要な書類を提出しましょう。
スポンサーや家族のパスポートのコピー、写真、健康証明書、スポンサーの給与証明書、家族関係の提出する書類は、ドバイの法律に従って正当かつ完全に準備する必要があります。
ステップ4:手数料の支払い
家族ビザの申請には所定の手数料がかかります。
手数料は、2年の場合で一人当たり1,000USD/年が必要です。
支払いは大使館窓口やウェブサイトで指示に従って進めましょう。
手数料は申請者ごとに異なる場合があります。
ステップ5:審査を待つ
家族VISAの発行が終了したら、あとは審査を待ちましょう。
審査には2週間ほどを要するので、申請までに何日かかるかを逆算するのがおすすめ。
審査が終了すると家族ビザが発行されます。
家族の滞在を合法化するためにビザにスタンプが押されるので、これでOKです。
エージェントに注意
ドバイで家族VISAを発行する際は、エージェント選びが何より大切です。
エージェント選びに失敗をすると、家族VISAの発行に法外な手数料がかかる場合があります。
また、家族VISAの申請に必要な就労VISAや法人VISAのスポンサーが知らない企業になる可能性があり、これが一番危険です。
就労VISAが他の企業の都合によって取り消されたときに、あなたの家族も同時にVISAが剥奪されるからです。
剥奪されたら、企業に示談金や交渉料を支払う必要があり、これは詐欺同然ですよね。
エージェントによっては、平気で上述のようなトラブルを起こすので、エージェント選びには十分注意しましょう。
まとめ
今回は、ドバイで従業員VISAと家族VISAを発行するための豆知識を紹介しました。
VISAの発行は、基本的にエージェントが全て指導してくれます。
しかし、エージェント選びに失敗をすると罰金を払わされるなど大変な被害に遭う可能性があるので、十分注意しましょう。
以下では、ドバイでのVISAの種類についても紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。